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当世見立三十六花撰 葛ノ葉狐 31-101018

3,450円(税込)

定価 3,900円(税込)

 フォトマット紙半光沢紙
A4(21×29.7cm)
A3(29.7×42cm)
A2(42×59.4cm)
購入数
藍色の衣装と葛の葉の意匠が際立たせる幕末浮世絵の様式美
女性が手拭いを口にする仕草は、当時の浮世絵において感情が高まった瞬間や、焦燥感を表す象徴的なポーズとして描かれました。乱れがちな髪を気に留める余裕もなく、一心不乱に何かを見つめるその表情からは、秘めた恋心や日常の喧騒から解き放たれようとする強い意志が伝わってきます。

■アーティスト
歌川国貞 [ うたがわ くにさだ ] (1786-1865) ◆三代目歌川豊国
江戸後期を代表する浮世絵師で、歌川派の中でも圧倒的な制作量と人気を誇りました。初代豊国の門人として出発し、役者絵を中心に評価を高め、後には「豊国」を襲名します。国貞の作品は、当世風の華やかな色彩と、人物の感情やしぐさを誇張した表現に特徴があります。特に歌舞伎役者の似顔絵では、観る者が役柄や物語を即座に理解できる分かりやすさが支持されました。一方で、美人画や物語絵にも力を発揮し、庶民の生活感覚や流行を巧みに取り込んでいます。伝統を踏まえながらも時代の好みに柔軟に応えた姿勢こそが、国貞を江戸随一の人気絵師に押し上げた要因といえるでしょう。

■作品概要
当世見立三十六花撰 葛ノ葉狐
静寂が支配する部屋の中で、母としての無償の愛と抗えない運命の残酷さを鮮烈に描き出しています。信太の森の白狐が正体を悟られ、愛する夫と幼い我が子を残して去らねばならない悲劇の場面は、江戸の人々の涙を誘った歌舞伎の名シーンです。画面中央に描かれた葛の葉の、哀愁を帯びた眼差しと乱れがちな髪筋には、家族への断ち切れない未練と、人として生きることのできなかった孤独な魂の叫びが宿っています。国貞が描く洗練された色彩と緻密な文様は、この伝説的な悲哀を単なる物語としてではなく、普遍的な親子の情愛を伝える至高の芸術へと昇華させました。観る者の心に深く響き渡る、愛と別れのドラマティックな傑作です。
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浮世絵の歴史に燦然と輝く当世見立三十六花撰は、歌川国貞が手がけた美人画の傑作であり、信太の森の伝説として知られる葛の葉の別れの場面を描いた伝統芸術です。狐としての宿命を背負いながら家族へ注ぐ愛情や別れの悲しみが、鮮やかな彩色と構成によって表現されており、木版画に宿る魂と情熱が江戸や幕末の記憶を現代に呼び覚まします。その迫力と躍動する美しさは、今も多くの人々の心を捉えて離しません。

■サイズ
・A4/ 210mm×297mm 
・A3/ 297mm×420mm
・A2/ 420mm×594mm

■材質
本商品は用紙のご選択が可能です

⇒ フォトマット紙0.25mm厚
官製はがき(0.2mm)よりもやや厚いコシのある紙質。
画用紙に近い印象となり、光沢がないので版画のような仕上がりになります。
日本画によく合います。

⇒ 半光沢紙026mm厚
光沢を抑えた仕上がりで反射が少なく、どの角度からでもきれいに鑑賞できます。


■キーワード
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