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サルタン王物語 図版第1番 19-100506

3,450円(税込)

定価 3,950円(税込)

 半光沢紙フォトマット紙
A4(21×29.7cm)
A3(29.7×42cm)
A2(42×59.4cm)
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伝説の森で黒猫が語りかける神話の入り口
樫の木には知恵の象徴である黒猫が歩を進めています。この木は物語の起点であり黄金の鎖は紡がれる言葉の一つ一つを繋ぎ止める役割を果たしています。ビリビンはこの一場面にロシアの精神性を凝縮させ観る者を深い神秘の淵へと導きます。静かな構図の中に散りばめられた象徴的な意匠が伝説の重みを伝えています。

■アーティスト
イワン・ビリビン(イヴァン・ビリビン) [ Ivan Bilibin ](1876-1942)
ロシア民話と装飾芸術を結びつけた代表的な画家・イラストレーターです。法律を学んだ後に美術の道へ進み、ロシア各地の民俗芸術や中世写本、イコン研究を通して独自の様式を確立しました。太い輪郭線と平面的な色彩、幾何学的で緻密な装飾枠を特徴とする画面構成は「ビリビン様式」と呼ばれています。民話挿絵では、英雄や魔女、森や宮殿が象徴的に描かれ、物語世界を視覚的に際立たせました。革命後は国外でも活動し、舞台美術や書籍装丁でも高い評価を得ました。晩年は祖国へ戻り、包囲下のレニングラードで生涯を終えています。彼の作品は、ロシアの民俗文化を現代へ伝える重要な遺産です。

■作品概要
Skazka o t︠s︡ari︡e︡ Saltani︠e︡ Pl.1 (1905) / The Tale of Tsar Saltan Plate 1
深い森の奥にそびえ立つ一本の巨木を背景にロシアの古き物語が幕を開けます。イワン・ビリビンが描くこの情景はプーシキンの詩の世界を視覚化した神秘的な導入部です。黄金の鎖が巻かれた樫の木を闊歩する黒い猫は現実と空想の境界を守る番人のように見えます。波間から現れる屈強な戦士たちの姿や箒にまたがり空を飛ぶ魔女の気配はこれから始まる壮大な冒険を予感させます。葛飾北斎をはじめとする浮世絵の様式美を取り入れた独自の平面構成は物語に現代的な鋭さと古典的な風格を同時に与えています。画面を縁取る緻密な文様は失われた神話の断片を繋ぎ合わせるパズルのように美しく観る者を一瞬にして異国の神聖な空間へと誘い込みます。静寂の中に潜む嵐のような生命力と緻密な装飾が織りなすこの芸術は時代を超えて人々の魂に語りかけ忘れかけていた幼き日の夢を鮮やかに蘇らせてくれることでしょう。
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ロシアの伝統的な美意識を現代に伝えたイワン・ビリビンは葛飾北斎の浮世絵から得た着想を独自の表現へと昇華させました。サルタン王の物語の冒頭を飾るこの挿絵では樫の木に巻かれた黄金の鎖を渡る黒猫が描かれジャポニスムの影響を受けた波の描写が幻想的な世界観を際立たせています。プーシキンの詩情を宿した色彩豊かなデザインや緻密な装飾は孤独な英雄の運命や冒険の始まりを抒情的に描き出しています。歴史的な深みを持つこの芸術作品は絵画としての完成度が高くロシア民話が持つ伝説の魅力を今なお鮮烈に現代へと伝えています。

■サイズ
・A4/ 210mm×297mm
・A3/ 297mm×420mm 
・A2/ 420mm×594mm 

■材質
半光沢紙使用
光沢を抑えた仕上がりで反射が少なく、どの角度からでもきれいに鑑賞できます。

■キーワード
イワン・ビリビン ロシア 民話 挿絵 サルタン王の物語 葛飾北斎 浮世絵 ジャポニスム 黒猫 樫の木 黄金の鎖 プーシキン 伝統 芸術 絵画 幻想 装飾 運命 抒情 デザイン 色彩 伝説 冒険 歴史


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