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ロシア民俗芸術 19-100511

3,450円(税込)

定価 3,950円(税込)

A4(21×29.7cm)
A3(29.7×42cm)
A2(42×59.4cm)
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白と黒が織りなす北国ロシアの神秘的な風景美
モノクロームならではの光と影のコントラストが際立ち、一瞬にして未知の精神世界へと誘います。雪解け水のように澄んだ空気感と、画面全体を支配する静かな緊張感は、北欧の厳しい自然と共生してきた人々の深い信仰心と誇りを象徴しています。

■アーティスト
イワン・ビリビン(イヴァン・ビリビン) [ Ivan Bilibin ](1876-1942)
ロシア民話と装飾芸術を結びつけた代表的な画家・イラストレーターです。法律を学んだ後に美術の道へ進み、ロシア各地の民俗芸術や中世写本、イコン研究を通して独自の様式を確立しました。太い輪郭線と平面的な色彩、幾何学的で緻密な装飾枠を特徴とする画面構成は「ビリビン様式」と呼ばれています。民話挿絵では、英雄や魔女、森や宮殿が象徴的に描かれ、物語世界を視覚的に際立たせました。革命後は国外でも活動し、舞台美術や書籍装丁でも高い評価を得ました。晩年は祖国へ戻り、包囲下のレニングラードで生涯を終えています。彼の作品は、ロシアの民俗文化を現代へ伝える重要な遺産です。

■作品概要
Russian folk art illustration for the magazine World of Art (1904)
モノクロームの極致とも言えるこの作品は、ロシアの凍てつく大地に脈々と受け継がれてきた民俗的な精神を鮮烈に描き出しています。中央で波間に揺れる水鳥の姿は、素朴でありながらどこか神聖な儀式のような静謐さを湛えています。周囲を囲むのは、雪深い北国の夜を連想させる針葉樹の鋭いシルエットと、天を突く木造教会の玉ねぎ型屋根です。色彩を一切排したことで、細部に宿る圧倒的なまでの線の密度が、観る者の視覚を直接揺さぶります。上下を縁取る幾何学的な装飾は、大地の鼓動を視覚化したかのように規則正しく、かつ力強く脈動しています。これは単なる雑誌の挿絵ではなく、失われゆく古き良きロシアの魂を紙の上に繋ぎ止めようとした画家の執念の結晶です。静寂の中に響く波音と、北風が森を揺らす気配が、一世紀以上の時を超えて私たちの心に深く語りかけてきます。
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ロシアの民俗的な芸術を象徴するこの挿絵は、かつての有名な雑誌のために描かれました。モノクロで表現された伝統的な文様や装飾は、北国の厳しい自然や独特の建築様式と見事に融合しています。神秘的で幻想的な郷愁を誘う水鳥と針葉樹、そして教会の姿は、古典的なデザインの極致です。1904年に制作された精緻な線描と意匠には、当時のロシアの精神的な静寂が今も息づいています。

■サイズ
・A4/ 210mm×297mm
・A3/ 297mm×420mm 
・A2/ 420mm×594mm 

■材質
半光沢紙使用
光沢を抑えた仕上がりで反射が少なく、どの角度からでもきれいに鑑賞できます。

■キーワード
ロシア 民俗 芸術 挿絵 雑誌 モノクロ 伝統 文様 装飾 自然 建築 神秘 幻想 郷愁 水鳥 針葉樹 教会 古典 デザイン 1904年 線描 意匠 精神 静寂


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