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湯宿の朝 塩原荒湯 21-100336

3,450円(税込)

定価 3,900円(税込)

 フォトマット紙半光沢紙
A4(21×29.7cm)
A3(29.7×42cm)
A2(42×59.4cm)
購入数
障子が生む、絵の中の絵
開け放たれた障子と縁側の手すりが、赤く燃える山の景色を完璧に切り取っています。この「窓の中の風景」という構図は、日本建築が本来持つ「借景」の美学そのものです。障子の格子、縁側の木の質感、手すりの直線。これらの人工的な幾何学が、有機的な山の曲線と対比することで、景色はより劇的に、より美しく輝きます。

■アーティスト
川瀬巴水(かわせ はすい)(1883年(明治16年)5月18日 - 1957年(昭和32年) 11月27日)
大正・昭和期に活躍した浮世絵師であり、版画家です。衰退しつつあった日本の浮世絵版画を復興させるべく、新たな浮世絵版画である「新版画」を確立した人物として知られています。1883年(明治16年)に東京で生まれた巴水は、幼い頃から絵画に興味を持ち、日本画を学びました。その後、版元の渡邊庄三郎と出会い、木版画の制作を始めます。 巴水の作品は、日本の美しい風景を情緒豊かに描き出したものが多く、特に旅情を誘う風景版画は高い評価を受けています。彼は全国各地を旅して取材を行い、四季折々の風景や人々の生活を描き出しました。その作品は、単なる風景描写にとどまらず、そこに生きる人々の息遣いや、時間とともに移り変わる光や空気感までも表現しています。巴水の作品は、日本国内だけでなく、海外でも高く評価されており、スティーブ・ジョブズも彼の作品を愛した一人として知られています。

■作品概要
湯宿の朝 塩原荒湯
開け放たれた障子の向こうに、山が燃えています。夏の終わりか、秋の始まりか。赤く染まった山の稜線が、青緑の空と鮮烈なコントラストを描いています。塩原荒湯の宿の一室。炉の上には鉄瓶が静かに湯気を立て、座布団が二枚、誰かを待つように並んでいる。1946年、終戦の翌年に、巴水はこの作品を生み出しました。焦土の記憶がまだ生々しい時代に、この朝の静けさはどれほど眩しかったことでしょう。障子、畳、鉄瓶、座布団。日本の日常の美が、そのまま画面に広がっています。窓という額縁の中に切り取られた山の景色は、あまりにも完璧で、絵の中の絵のようです。外の世界の壮大さと、内なる空間の静謐さ。その境界に立って、巴水は朝の光を版木に刻みました。戦争が終わり、日本の朝が戻ってきた。その喜びが、この清々しい一枚に静かに滲んでいます。
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川瀬巴水が1946年に制作した「湯宿の朝 塩原荒湯」は、栃木県那須塩原・塩原温泉郷の旅館の一室から望む朝の山景色を描いた新版画・木版画の傑作で、開け放たれた障子と縁側が赤く燃える山を完璧に切り取る借景の構図と、畳・鉄瓶・座布団が醸す日本建築の静謐な美しさが版木の重ね摺りで精緻に表現されています。終戦翌年という時代に生まれたこの清々しい朝の情景は、平和が戻った日本の原風景への愛情と旅情・詩情が凝縮され、温泉旅館の朝と山の景色が共鳴するコレクション作品として高く評価されています。

■サイズ
・A4/ 210mm×297mm 
・A3/ 297mm×420mm
・A2/ 420mm×594mm

■材質
本商品は用紙のご選択が可能です

⇒ フォトマット紙0.25mm厚
官製はがき(0.2mm)よりもやや厚いコシのある紙質。
画用紙に近い印象となり、光沢がないので版画のような仕上がりになります。
日本画によく合います。

⇒ 半光沢紙026mm厚
光沢を抑えた仕上がりで反射が少なく、どの角度からでもきれいに鑑賞できます。

■キーワード
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