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モルデ 11-100516

3,450円(税込)

定価 3,900円(税込)

 半光沢紙フォトマット紙
A4(21×29.7cm)
A3(29.7×42cm)
A2(42×59.4cm)
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滲みと透明感が語る、北欧の静寂
水彩の技法が最も詩的に活きた一枚。紙の白を残しながら重ねられた薄い色の層が、フィヨルドに漂う湿った大気と静かな水面を、絵の具の技巧を超えた自然さで写し取っています。青灰の山並みと淡い空が溶け合い、時間そのものが静止したような北国の午後が広がっています。

■アーティスト
アルベール・マルケ [ Albert Marquet ] (1875-1947)
フォーヴィスム(野獣派)に分類されるフランスの画家です。ボルドー生まれで、15歳のときに父の反対を押し切りパリへ出て絵を学び始めます。エコール・デ・ボザールではギュスターヴ・モローのもとでマティスやルオーと出会い、特にマティスとは生涯の親友となりました。 1905年にはマティスらとともに初のフォーヴィスム展に出品し、その中心的存在となりましたが、原色調の激しい表現はマルケの気質には合わず、長続きしませんでした。 やがてグレーや薄い青を基調とした落ち着いた色彩と穏やかなタッチで、パリの街や港の風景を描くようになり、「水の画家」と評されました。特に河岸や港の光景を高い視点から描くことを好み、ヨーロッパ各地やアルジェリアへと旅しながら水辺の風景を追い続けました。その簡潔な筆致と本質を捉えるデッサン力は、マティスから「わが北斎」と称えられるほどでした。

■作品概要
Molde (1925)
白と灰の空が広がり、その下に濃紺の山並みが低く連なり、手前には薄いターコイズの静かな水面が広がっています。ノルウェー西部、モルスフィヨルドに面した港町モルデの風景です。1925年夏、画商・批評家のワルター・ハルヴォルセンの招きでノルウェーを訪れたマルケは、フィヨルドの奥の農家を借りて滞在しました。北国とは思えないほど澄んだ光と輝きに驚いたと伝えられています。水彩ならではの滲みと透明感が、北欧の大気のやわらかさを見事に捉えています。 遠景の山並みに挟まれた水平線の中ほどに、白い帆と赤い屋根のわずかな点景。それだけがこの淡い世界に、ほんのわずかな温もりを灯しています。青、灰、白、限りなく少ない色彩で、しかし確かな奥行きと静寂を湛えたこの一枚に、マルケが生涯追い求めた「水と光の詩情」が、透明な水彩の層をとおして静かに宿っています。

■サイズ
・A4/ 210mm×297mm 
・A3/ 297mm×420mm
・A2/ 420mm×594mm

■材質
半光沢紙使用
光沢を抑えた仕上がりで反射が少なく、どの角度からでもきれいに鑑賞できます。

■関連キーワード
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