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客船 11-100517

3,450円(税込)

定価 3,900円(税込)

 半光沢紙フォトマット紙
A4(21×29.7cm)
A3(29.7×42cm)
A2(42×59.4cm)
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靄に沈む巨船と水面の静けさ
大型客船の重い黒いシルエットが靄に包まれながら岸壁に静止し、その姿が青緑の水面に淡く映り込んでいます。圧倒的な船体の量感と、全体に満ちる霞がかった静寂とが鮮やかな対比をなし、マルケが港の情景に見出した「静止した時間」の詩情が際立っています。

■アーティスト
アルベール・マルケ [ Albert Marquet ] (1875-1947)
フォーヴィスム(野獣派)に分類されるフランスの画家です。ボルドー生まれで、15歳のときに父の反対を押し切りパリへ出て絵を学び始めます。エコール・デ・ボザールではギュスターヴ・モローのもとでマティスやルオーと出会い、特にマティスとは生涯の親友となりました。 1905年にはマティスらとともに初のフォーヴィスム展に出品し、その中心的存在となりましたが、原色調の激しい表現はマルケの気質には合わず、長続きしませんでした。 やがてグレーや薄い青を基調とした落ち着いた色彩と穏やかなタッチで、パリの街や港の風景を描くようになり、「水の画家」と評されました。特に河岸や港の光景を高い視点から描くことを好み、ヨーロッパ各地やアルジェリアへと旅しながら水辺の風景を追い続けました。その簡潔な筆致と本質を捉えるデッサン力は、マティスから「わが北斎」と称えられるほどでした。

■作品概要
Le Paquebot (circa 1941-42)
乳白色の靄のなか、黒い巨大な船体が岸壁に静かに横たわり、その前を一艘の小舟が音もなく横切っていきます。1941年から1942年にかけて、マルケはアルジェの港に面したサディ・カルノー大通りのアパルトマンから港の情景を繰り返し描き続けました。1942年末に連合軍が上陸すると、停泊した艦隊を精力的にキャンバスに収めました。この作品では、防波堤の向こうまで続く岸壁に大型客船が係留され、その重い存在感が靄に包まれながら水面に映り込んでいます。手前には赤い何かを纏った人影を乗せた小舟がひとつ、広い水面を静かに進んでいます。
乳白、青灰、青緑、抑制された色調のなかで、その小さな赤だけが生命の気配として輝きます。アンドレ・ジッドやアントワーヌ・ド・サン=テグジュペリらが訪れたというこの時期のアルジェで、マルケは戦争の喧騒から距離を置きながら、変わらず港の光と水を見つめ続けていました。

■サイズ
・A4/ 210mm×297mm 
・A3/ 297mm×420mm
・A2/ 420mm×594mm

■材質
半光沢紙使用
光沢を抑えた仕上がりで反射が少なく、どの角度からでもきれいに鑑賞できます。

■関連キーワード
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