365日出荷 ★ 全国送料無料 ★ 安心の国内発送

出現 17-100105

3,450円(税込)

定価 3,900円(税込)

A4(21×29.7cm)
A3(29.7×42cm)
A2(42×59.4cm)
購入数
禍々しい後光、サロメの前に浮かび上がるヨハネの生首
光を放ちながら出現した洗礼者ヨハネの生首は、サロメの欲望と復讐心の結末を象徴しています。首の切断面から滴る鮮烈な赤い血と、聖人の頭部を取り巻く黄金色の後光の対比は、聖性と罪という主題を劇的に視覚化しています。この生首の幻影は、サロメの勝利であると同時に、彼女を永遠に呪縛する罪の意識の具現化であり、モロー特有の神話の内面化の手法がここに表れています。

■アーティスト
ギュスターヴ・モロー [ Gustave Moreau ] (1826-1898)
19世紀フランスにおいて「夢の深淵」を描き続けた孤高の象徴主義者です。彼の絵画は物語でも現実でもなく、魂の奥底で燃え上がる神話そのもの。金箔のように煌めく色彩、宝石のごとく散りばめられた細部、静かに佇む人物の背後に潜む、言葉にできない緊張と祝祭。それらが混ざり合い、不可視の世界へ引きずり込みます。サロメ、オルフェウス、古代の神々...ローは彼らに「神話の面影」ではなく「人間の欲望と崇高さ」を与えました。孤独にアトリエへ籠り、無数の素描を積み上げながら、美と精神の極北を追い続けた画家。その作品は今も、静かに、しかし確実に、我々の内なる闇と光を呼び覚まします。

■作品概要
The Apparition (cicra 1876)
モローが聖書の物語から着想を得て描いた、洗礼者ヨハネの斬首後の劇的な瞬間を捉えた水彩画です。サロメがヘロデ王に要求したヨハネの生首が、異国情緒あふれる宮殿の中で、後光を放ちながら幻影として出現しています。サロメは豪華な衣装をまとい、その生首を指差すポーズを取っており、彼女の歓喜と恐怖が入り混じった複雑な感情が、画面に濃密な緊張感を生み出しています。赤い血の滴が示す暴力性と、光に包まれた生首の聖性の対比が、この世紀末芸術の象徴主義を代表する傑作に退廃的な美を与えています。
────────────
ギュスターヴモローのTheApparition (1876年頃) は、水彩とグアッシュで描かれた象徴主義の傑作です。聖書物語におけるサロメの欲望と復讐心の結末として、斬首された洗礼者ヨハネの生首が宮殿に幻影として出現する劇的な瞬間を捉えています。この作品は、異国情緒あふれる豪華絢爛な背景と、サロメのファムファタル(運命の女性)としての退廃的な美を通じて、世紀末芸術の内面的な主題を深く掘り下げたモローの代表作の一つです。

■サイズ
・A4/ 210mm×297mm 
・A3/ 297mm×420mm
・A2/ 420mm×594mm

■材質
半光沢紙使用
光沢を抑えた仕上がりで反射が少なく、どの角度からでもきれいに鑑賞できます。

■キーワード
ギュスターヴモロー TheApparition 1876 象徴主義 聖書物語 サロメ 洗礼者ヨハネ 斬首 生首 幻影 欲望 復讐 水彩 グアッシュ 世紀末芸術 退廃的 ファムファタル 宮殿 異国情緒 豪華絢爛

お届けについて

おすすめ商品

新着商品

最近チェックした商品